4月13日 オーサーズカフェ 「アニマルウェルフェアに配慮した畜産食品(鶏卵・鶏肉・豚肉)の生産と流通 EU、米国、アジアの動向」
アニマルウェルフェアに配慮した畜産食品(鶏卵・鶏肉・豚肉)の生産と流通 EU、米国、アジアの動向
麻布大学 獣医学部動物応用科学科 教授
大木 茂氏
鶏卵ではEUや米国でケージフリーの動きが急激に広がっているが、台湾でもケージフリーの動きが外資系の小売業を中心に広がっており、この動きは日本にも影響を与えている。また鶏卵への飼養方法の印字という点では韓国がEUの例を参考に法規制を強化しており、1羽当飼養面積もEUのエンリッチドケージ並みに規制が厳しくなった。
鶏肉では、大きく分けて2つの動きが進んでいる。一つは、薬剤耐性菌対策のために抗菌物質不使用による鶏肉生産への取り組みであり、もう一つは、品種改良・変更を伴いながらのスローグロウイングの動きである。1日当たりの増体を緩やかにしてやや長く飼育することで鶏の健康への負荷を減少させる動きである。これらに基づく商品化が国により特徴を持って進んでいる。
豚肉については、ストール飼育を制限するEUの動きがアメリカにも波及し、今後日本でも議論が必要になると思われる。
14:00~15:00 ロビー2